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ASPIREエネルギー分野 キックオフミーティングおよび意見交換会開催報告
先端国際共同研究推進事業
国際部先端国際共同研究推進事業(ASPIRE)では、令和6年度に採択されたエネルギー分野5課題のキックオフ・ミーティングと、前年度採択課題を交えた意見交換会を、令和7年1月14日(火)にJST東京本部別館にて対面方式で開催しました。
支援課題情報(令和6年度採択課題):http://www.jst.go.jp/aspire/program/assignment/index.html#2024-single-call
ASPIRE運営統括の宮野健次郎先生の挨拶で始まり、令和6年度採択課題の「TopのためのASPIRE」1課題(平山課題)、そして「次世代のためのASPIRE」に採択された4課題(大野課題、片山課題、坂牛課題、山田課題)から、国際共同研究計画の概要と若手研究者を中心に展開する研究交流の構想についてプレゼンが行われました。その後休憩時間を挟んで、令和5年度採択の6課題の研究代表者を中心に意見交換会を行いました。
前半のキックオフのパートでは、相手側研究者とのミーティング時に撮影したビデオメッセージを用意した課題も多く、各研究代表者からは最適な研究交流の計画に腐心した発表が行われました。そして質疑応答においては、アドバイザーの先生方を中心に課題を発展させるための仕掛けや、基礎研究と応用研究におけるAI活用についての知見など、研究や交流をより効果的にする手法を問う視点からのディスカッションが展開され、非常に刺激的な討議の場となりました。
後半の意見交換会は令和5年度採択課題の研究代表者を中心に、研究支援開始後1年たった現在、課題推進の中で明らかになった課題とその解決を議論し情報共有を行うことを目的として始まりましたが、研究代表者からは相互的な相乗効果を上げるために、日本側だけでなく相手側へも利益となる交流になるよう設計したことで、相手側が日本側からの渡航受入れに積極的になった事例紹介や、研究室内で渡航招聘を途切れさせずに組み込み、大学院生らの研究モチベーションを刺激し博士課程進学率を上げた実績が紹介されました。研究主幹の菅野了次先生からは国際研究交流における日本の研究拠点形成の重要性が説かれ、かつJST内の他事業でも活躍する研究代表者が多いことから、連携を効果的に活用するような、ASPIREが目指す研究ネットワーク構築をより高い水準で取り組むことを奨励する視点が示されました。
最後は、菅野研究主幹の総括をいただき、国際部先端国際共同研究推進室室長、荒川の閉会の辞をもってイベントは終了しました。ご多忙にも関わらず対面開催の会議に参加し、キックオフミーティング・意見交換の場を盛り上げてくださった宮野運営統括、菅野研究主幹をはじめアドバイザーの先生方そして研究代表者の先生方へ改めてお礼申し上げます。
ASPIREのエネルギー分野では、今回のキックオフ・ミーティング・意見交換会で得られた知見を踏まえて、トップ、次世代間の効果的な交流による研究課題の推進を進めて参ります。
(国際部 先端国際共同研究推進室 根岸、橋本)

会場参加者による集合写真
掲載日:2025年04月07日